2013/03/15
リトアニア最大のクラフト市“Kaziuko Mugė = カジュコ・ムゲ”は17世紀から続く歴史あるマーケットです。
ポーランド・リトアニア連合王国時代の聖人Kazimierasの日である3月4日以前で且つ3月4日に一番近い週末に行われています。
ビリニュスでは2013年は3月1日(金)~3月3日(日)に行われました。
毎年規模を増してゆくこのハンドクラフト市、旧市街地から目抜き通りまで、数キロにわたりお店が立ち並びます。今年はなんと約2000軒のお店が軒を連ね、3日間で約50万人の人々が訪れました。
10年前と比べるとその数は10倍にもなっているそうです。
上の写真は人々で賑わう土曜の昼下がりのゲディミナス通り(Gediminas通り)。
お天気も良く押し合いへし合いで前に進めないほどの賑わいをみせています。
こちらはライ麦たっぷり・栄養満点の黒パン。釜焼きのこだわりです。
ラシネイと呼ばれる豚の脂身。塩漬けのものと燻製のものがあり、スパイスも様々。黒パンに載せたり、刻んでジャガイモ料理のソースに使ったり、ウォッカのおつまみとして愉しんだり。
そして、手作りの品々。
こちらはイースターの定番お飾り。木の枝にカラフルなドライフラワーを巻きつけて作っています。
奥に見える手編みのカゴもバリエーション様々。野菜や果物の貯蔵に使ったり、きのこ狩り・ハーブ狩りの際に使ったり、物入れにしたり。
こちらの木工細工は、リトアニアの曼荼羅のようなもの。太陽や草花など自然がモチーフになっており、自然宗教が色濃く残るリトアニアならでは。一つひとつにちゃんと意味があるそうです。
キュートな手作り人形の数々。
今回は、お土産に手作りソープ、スパイス・ハーブ用のすり鉢、ドライフラワー・ブーケを買いました ^^
これらの他にもリネン製品や羊毛製品、アンティーク、アクセサリーなどなど紹介しきれないほどお店の数々。ホットワインを飲みつつ、ホクホクのジャガイモ料理を食べ歩きながら、職人さんたちと挨拶を交わしたり。直接購入できるのも魅力の1つです。
ビリニュスだけではなく、カウナス、クライペダなど他の町でも開催されるこの市、昔はどの町でも同じ日に行われていたそうですが、今ではお客さんの取り合いにならないよう、週をずらして行われているそうです。
滞在中に他の町のカジュコムゲを訪れてみるのも楽しそうですね。
リトアニアでも『3月は春』という感覚ではありますが、それでも日本と比べてまだまだ気温は低く、長時間外を歩くととても冷えます。ダウンジャケット、帽子、暖かいブーツなど防寒はしっかりと、場所によっては路面凍結にはくれぐれもお気をつけていらしてくださいね。
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