2015/08/11
8月に入り、日の入りの時間もだんだんと早くなってきました。
そうはいっても8月の初旬で日の入りは21時過ぎ。実際は夜の9時半くらいまで外は明るいのです。
夏は割りと過ごしやすいリトアニアでも真夏日はあります。
ここのところは30度を超える猛暑日が続いており、湿気はないものの陽射しがきつく、日中はかなり暑いです。
そんな夏日のお楽しみといえば、なんといっても湖や川で泳ぐこと。
首都ビリニュスでも中心街から15分、20分と車を走らせれば、別世界のような森の中に湖や川が点在しており、誰でも自由に泳ぐことができる遊泳場が市の委託によって運営・管理されています。
仕事を終えて、暑さが少し引いた夕暮れ、大人も子どもも連れ立って自然の中に出かけます。
今回は、夜の7時過ぎ、バラカンパイ(Valakampai)という地域にあるネリス川沿いのパブリック・スペースに行ってきました。余談ですが、このバラカンパイという地域は森に囲まれた美しい場所で、古くより高級住宅街として、ソビエト時代にも官僚達が住んでいました。マンションなどはなく、大きなお屋敷が森の中を点在しています。大統領もこの地域に住んでいるとのこと。ビリニュスの中心地から車で10-15分ほどですが、この地域をドライブすると街中の喧騒が嘘のようで、まるで森の空気が爽やかなリゾート地にいるような気分も味わえます。
皆さま、日焼けをしながらのんびり読書をしたり、泳いだり、おしゃべりしたり、思い思いに過ごしています。
公共遊泳場には、水質についての表示があります。それによりますと、こちらの遊泳場の水質は3段階のうちの三ツ星で最高の水質とのこと!遊泳シーズンは6月1日~9月15日までと書いています。8:00から20:00までは監視員と救急要員がいるとのこと。
駐車場、森に近いスペースでは、あちらこちらにバーベキューを愉しむグループが見られます。
こちらのグループは仕事仲間のグループでしょうか。
こちらのグループはバーベキューを囲み、お誕生日会のような雰囲気です。旗のデコレーションが可愛い!
着替える場所は後ろの方にある木の囲いです。家から水着を持ってきて、ここで着替えればOKです。
川の水は塩分がない分かなりヒンヤリとしていますが、一度勇気を持って肩まで入ってしまえば、あとは大丈夫です。泳ぐ、というよりも川遊び、水浴びに近い感覚で楽しみます。小魚が泳いでいる様子も見られます。
浮きがあり、どれくらいの範囲まで遊ぶことができるかが示されています。
湖や川によっては入って急に深くなったりする所もありますが、こちらの遊泳場はだんだんと深くなってゆくタイプなので、安心でした。
大人ばかりでなく、小さなお子さんも多く来ていました。
子どもたちはもちろん大興奮!「見て!魚がいるよ~」「ほらこんなに泳げるよ」「まだもうちょっと遊びたい」いろいろな声が聞こえてきました。
途中、立ちこぎのボード?のようなものに乗った20名くらいのグループも川の流れに乗って通り過ぎてゆきました。初めて見る不思議な乗り物でした。
小さな女の子と水浴びをした後のワンちゃん。この女の子はおじいちゃん達と来ていました。おじいちゃんが犬を浅瀬に放して泳がせたのですが、小さい犬なので、どうにか泳いではいるものの、途中で口に水が入ったりと必死の様子です。それを心配しながら見守っていた女の子がたまりかねておじいちゃんに『この子は泳げないんだから、早く岸に上げて!』と泣きべそをかきながら訴えていました。そして岸に上がったワンちゃんと飼い主の女の子の様子がこちらです。まだ小学生にもならない可愛らしい女の子でしたが、しっかりとワンちゃんの面倒をみていてママそのものでした。
近くでは次々に気球があがっていました!特にビリニュスでは夏に毎日のように見られる光景です。気球もリトアニアの名物で、人口比に対して世界一気球が多いそうです。
まもなく9時。夕暮れも迫ってまいりました。今から来る人たちもいますが、今日は私たちは帰途につこうと思います。
ヨーロッパの中でも緑の多い首都ヴィリニュスならではの夏の夜の過ごし方。
平日でも気軽に、お金をかけずに皆が愉しみ、癒され、最高です!
夏の間にご滞在される折には、地元の人に混じり、森の涼しく心地良い風を感じながら、
湖遊びや川遊びはいかがでしょうか。
ヴィリニュスの場合、7箇所の公共ビーチがあります。
・バラカンパイⅠ遊泳場 Valakupių I beach - Valakupių Ⅱ遊泳場から車で3分くらいの場所にあるネリス川沿いのビーチです。
・バラカンパイⅡ遊泳場 Valakupių Ⅱbeach – 今回訪れた遊泳場はこちらです。
・ジルムーナイ遊泳場 Žirmūnai beach
・グリーン湖遊泳場 Žaliųjų ežerų(green lake) beach -こちらも湖がとてもきれいで、周囲の森のトレッキングなどもできお勧めです。
・サローテ湖遊泳場 Salotė lake beach
・バルジス遊泳場 Balžis lake beach
・タペリス遊泳場 Tapelis beach
日本の方は体型を気になさる方も多く水着になることに抵抗があるかもしれませんが、とても豊かな体型であることが多いこちらの方に言わせれば、「日本人は皆とっても細い」ということですし、実際、誰もが思い思いに過ごしておりますので、機会があるようであれば、ここはぜひ思い切って「ザ・リトアニアの夏」をお楽しみになられてみてはいかがでしょうか。
ちなみにお手洗いだけは、とても綺麗とは言えませんので、その点はご承知おきくださいませ…。
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Comment
初めまして。
コメント投稿から失礼致します。
私、テレビ東京で「世界ナゼそこに?日本人」を担当しております、
株式会社ホールマンの松本と申します。
当番組は、世界で頑張っている日本人の方をご紹介させていただいている番組です。
その土地での生活や苦労、喜び、そのような海外生活の魅力であったり困難を、紹介
しています。
今回、日本人の耳慣れない国"リトアニア"で生活をする日本人女性
ということで、貴重なお話が聞けるのではないかとご連絡致しました。
できれば現地に行き、取材できればと思っております。
ご確認の上、ご検討の程よろしくお願い致します。
Shu Oshika さま、
いつもお読みいただいており、有難うございます!
リトアニアも秋風が吹き、朝晩は冷え込むようになってまいりました。
こちらは森が豊かですが、山がないので、バンクーバーでは山に雪がかかっているのを見られるとのこと、すごいなぁ!という印象です。
秋に入り夏の休暇から皆さん戻ってきて街も活気がでており、イベントが盛りだくさんです。
また折をみてブログを更新させていただきますね。
更新を楽しみにしています。
ボクは、カナダのVancouverですが、9月に入った途端に、涼しくなって、今日など、15度Cで、寒いくらいです。
先日、晴れ間に覗けた奥山には、真っ白な新雪がかかっていました。秋を通り越して、冬に直行のようです。
リトアニアの秋の様子は、どんなでしょうか?