養蜂家アルヴィダスさんを訪ねて

2015/04/23


(2013年4月の記録です)

今から2年ほど前ですが、私達が運営するオンラインショップ『One Story』(http://www.onestory.jp)で取扱いのある蜜蝋キャンドルと蜂蜜を作っている養蜂家・アルヴィダスさんご一家を訪ねる機会がありました。

4月の初旬、例年になく肌寒く雪が沢山残っている中を出発です。首都ヴィリニュス(Vilnius)からケルメ(Kelme)まで約3時間弱、そこからアルヴィダスさんご一家がお住まいのティートゥベナイ(Tytuvenai)の町まで30分ほどのドライブです。

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ヴィリニュスを出発、カウナスを通り北上します。

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養蜂家アルヴィダスさんと奥さんのエディタさんと街中の喫茶店にて待ち合わせし、蜂の巣箱のある森の中へ案内してもらいました。車窓からはどこまでも続く平原と森が見え、人どおりは全くありませんでした。

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さらに20-30分ほどドライブし、到着した場所がこちらの「マールの森」。その年は8箇所に分けて巣箱を設置したそうですが、ここはその設置場所の1つです。この森には2人しか人が暮らしていません。農業をするのも禁止されている場所なので、植物は自然のままで農薬などの影響から守られています。

一般的に養蜂家さんは蜂の巣箱を家付近や農地周辺に設置し毎年場所を変えないことが多いのですが、アルヴィダスさんは農薬等の影響から蜂が守られるような自然環境を選ぶため、野原や森の中に自ら巣箱を運んでいます。巣箱の設置場所は毎年決まっているわけではなく、場所をよく選定した上で何箇所にもわたって設置しています。

この付近の地域はリトアニアの中でも手付かずの野原や沼地、広域公園、森などが多く残されており、こだわりの蜂蜜を採るにはうってつけです。

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巣箱が置いてある場所には歩いてしか行けないため、ジープを車道に停めておいて森の中に入ります。

 

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ここからはオフロードです。雪道を踏みしめながら前へと進んでゆきます。辺りはしんと静まりかえり、冷たく澄みわたった空気が鼻を通りぬけ爽快です。

 

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ありました!

こちらがアルヴィダスさんの巣箱です。周囲には猪や鹿が通った跡が残されていました。途中まではジープで巣箱を運ぶ事ができますが、森の中までは手で担いで入れなくてはなりません。とても大変な作業です。

 

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金網で覆割れている巣箱。動物達が冬に食べ物を求めて蜂蜜を取ろうとするので保護しています。このように段々で箱を積み上げる方式の巣箱は昔ながらのものだそうです。自然の中にいる蜂が自分たちで巣を作る際には、木の幹中にあいている穴の中に巣を作るそうで、その環境になるべく近くなるように意識して巣箱が作られています。

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中をあけて様子を見せてくれました。冬の間も蜜蜂たちはここで暮らしています。蜜蜂が冬の間でも十分に食べれるように蜂蜜は全部採らず、蜂の分も十分に残しているそうです。

 

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その後、アルヴィダスさんのお宅、作業場にもお邪魔させていただきました。ここでは採れた蜂蜜を瓶詰めしたり、蜜蝋キャンドルをつくっています。部屋中に蜂蜜の甘い香りが漂い、何ともいえない幸せな気持ちになります。

 

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一番年下の娘さんが猫ちゃんと出迎えてくれました!すっごく可愛いコンビ。

 

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息子さんが蜜の瓶詰め作業をしていました。ご一家が協力してお仕事をしています。

 

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作業場には手作りの蜜蝋キャンドルが沢山飾られています。

 

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いろいろな蜂蜜を試食させて頂きました。

 

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採取された直後の蜂蜜の塊。かなり固くしっかりしています。これから低温(人肌程度)で温めて溶かします。すごく低い温度なので、蜂蜜の栄養素、酵素が損なわれることなく、美味しく保たれます。

 

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自ら手作りしている巣箱や巣板について説明するアルヴィダスさん。より美味しい蜂蜜が採れるよう、巣箱や巣板もアルヴィダスさんご自身作り工夫をしています。巣箱は市場で流通しているものよりも小さめで長細いそうです。

 

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名残惜しいですが、あっという間に帰る時間になりました。アルヴィダスさんの養蜂や蜂への愛情を強く感じ、そして優しくて仲の良いご一家とのひと時に笑顔の絶えない1日となりました。

 

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「蜂や自然への愛情と敬意」「家族の愛」そういったものが結集されて手間隙かけて採れた蜂蜜だからこそ、本当に美味しく特別なものになるのだなと改めて実感しました。

 

こちらのアルヴィダスさんの『生はちみつ』と『みつろうキャンドル』は日本でも大絶賛販売中です。ぜひ一度お試しください!特に蜂蜜は絶品です。

オンラインショップ『One Story』はこちら>>http://www.onestory.jp

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