リトアニアの伝統的な結婚式

2016/06/14


ご無沙汰しております。

頭の中では、あれやこれやとブログでお伝えしたいことがありながらも育児などで日々時間がゆっくりと取れずに、前回から半年も経ってしまいました。楽しみにしていてくださった方、お許しくださいませ!

 

今回は、昨年の秋に参加した友人の結婚式について主に写真をご紹介させていただきます。

友人夫妻は今ではすっかり珍しくなった伝統的な結婚式を挙げたのですが、とても味わいのあるお式&パーティーとなりました。

会場は、カウナス郊外の『ルムシュシュケス(Rumšiškės)』という地域で、野外ミュージアムがある場所にある、古い木造の教会でした。

挙式は午後4時からでしたが、9月はまだ日も長く明るいので、写真では昼間のように見えます。

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木造の教会は素朴な雰囲気で昔ながらの結婚式の会場にはぴったりでした!

2参列者たちの前で愛を誓いあう2人。

仲人や花嫁の友人達(ブライズメイド)や花婿の友人達(グルームズマン)はもちろん、伝統衣装で参列する人たちもいました。伝統にのっとり、彼女たちはもうお昼前から到着し、教会の前の芝生で歌ったりごちそうをつまんだりという前祝をしていたとのことです。

 

3新婦さんのこの帽子はウェディングベール的なもので、結婚式のときのみ見ることができます!

 

4教会の前でパチリ。花嫁さんの笑顔が本当にステキでした!

その後参列者全員で二人のゆかりの地を2箇所ほど周りました。

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そして、花嫁の実家近くの林の中へ。

6そこには焚き火が用意されてあり、ここでいくつかの伝統的な『儀式』を行いました。

仲人さんが二人の甘い愛にちなんで蜂蜜を勧めます。ちなみにリトアニアでは古くより【蜂】や【馬】は敬われている存在で、人と同様の扱いをします。

7花嫁花婿が乗っている羊毛のマットは『いつも温かいように』という願いがこめられています。

 

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それから郊外にある結婚式のパーティー会場に移動です。

広大な敷地にパーティー会場と簡易宿泊棟があり、明け方まで飲んで踊っての賑やかなお祭りです。

かつてリトアニアで【結婚式】といえば、大きな家やコテージなどで2日がかりでするものでしたが今の時代は西洋風になり1日の中で終わる式が多いので、このようなお式&パーティーはとても珍しくなりました。

9アコーディオンの楽しい軽快なリズムにのって花嫁花婿、続いて参列者が会場内に入ります。

 

10会場に入ってすぐの場所にはたくさんのスイーツや果物が!

お祝いごとにはつきもののリトアニア版バームクーヘン【シャコティス】、キノコの形のお菓子(人形焼きに似ていて、キノコのかさの部分にチョコレートが、柄の部分にはアイシングがかかっています。)などなど盛りだくさんです。

 

11会場に入るとすでにテーブルにはお客さんが!!ちょっと見慣れない格好をしていますが…

12なんとも不思議な仮装をした人たち!ロマ人(ジプシー)の真似をして変装した人たちが、席にすわったまま動きません!!「帰ってほしいなら、ごちそうやお金を頂戴!」と新郎新婦、仲人たちにお願いするのです。

お菓子やお酒などを渡すと、愉快に踊りながらしぶしぶ出て行きます。これも今では珍しくなりましたが、パーティーでの一つの儀式です。

13食べて歌って、みんなで盛り上がります。ごちそうの数々の量は半端ではありません。

14生演奏に合わせて皆で踊り明かします。

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夜の12時になったところで、ついに花嫁が【既婚女性】となる儀式です。

16皆が見守る中で花嫁の帽子から白いベールに取り替えます。

17後ろではご家族や旦那さんがしっかりと見守っています。

 

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これでもう立派な既婚女性の仲間入りとなりました!この白いベールをかぶると落ち着いた雰囲気になりますね。この後、お二人は皆に見送られて寝室に向かいました。

残った参列者は夜中まで歌って踊り、大変賑やかな夜となりました。

素敵な結婚式にご招待いただいたことに感謝しながらお二人とご家族の末永い幸せをお祈りしています。

 

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